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イランをめぐる紛争が市場の筋書きを大きく揺さぶる中で、弊社の債券リサーチ・グローバル責任者であるアンドリュー・シーツが、3月に起きている歴史的な混乱をどう捉えるべきか、そして今後数週間に何が起こり得るのかについてお伝えします。 このエピソードを英語で聴く。 (https://mgstnly.lnk.to/LudUvTRS)   トランスクリプト  市場の風を読む」(Thoughts on the Market)へようこそ。このポッドキャストでは、最近の金融市場動向に関するモルガン・スタンレーの考察をお届けします。  今回は、弊社債券リサーチ・グローバル責任者のアンドリュー・シーツがお話しします。重要なストーリーがどれほど急速に変化したのか、そしてその変化がどの程度継続する可能性があるのかの概観をお話します。 このエピソードは3月20日 にロンドンにて収録されたものです。 英語でお聞きになりたい方は、概要欄に記載しているURLをクリックしてください。 「マーチ・マッドネス」としても知られるNCAA(全米大学体育協会)のバスケットボール・トーナメントは、私が一年の中で特に好きな時期のひとつです。64チームによる敗者復活戦のない勝ち抜き戦は、驚くほどカオスで、特に序盤の試合では意外な展開が次々と起こります。それにバスケットボールは、勢い、つまりモメンタムをリアルに感じることができるスポーツのひとつでもあります。前半はシュートの打ち方を忘れてしまったかのように見えたチームが、後半になると急に誰にも止められないほど強く見えることもあります。 先ほども申し上げたとおり、3月はスポーツ観戦を楽しめる大好きな時期です。ただし、市場を予測するという点では、必ずしも好きな時期ではありません。2005年、2008年、2020年、2022年、2023年、そして2025年には、3月に市場のボラティリティが大きく高まりました。そして今年も同じ状況です。もちろん、ただの偶然だと思いますが。 今回は、先日、同僚のマルタイン・ラッツと私が取り上げたような、エネルギー市場における歴史的な混乱だけが論点ではありません。市場のストーリーそのものが大きく反転していることも重要です。これがバスケットボールの試合だとしたら、流れがいま、ひっくり返ったところです。 2026年の1月から2月にかけては、米国経済も世界経済も良好で、むしろ加速しているとさえ言える状況であることを示す強いシグナルが、いくつも重なって見えていました。背景には、エネルギー価格の低さ、景気刺激的な政策、そして堅調なAI投資がありました。原油価格が下落する一方で、金属、輸送、景気敏感株、金融株はいずれも上昇していました。世界の成長により敏感な欧州、アジア、新興国の株式がアウトパフォームしていました。インフレは落ち着きつつありました。中央銀行は利下げを計画していました。イールドカーブはスティープ化し、米ドルは下落していました。1月の米国雇用統計も、かなり良好でした。 ところが、すべてが変わってしまいました。一瞬のうちに、イランをめぐる紛争、そしてそれに続く原油価格ショックのリスクが、こうしたストーリーのほぼすべてを根底からひっくり返したのです。いまでは、原油価格が上昇し、金属、輸送、景気敏感株、金融株の価格はそろって下落しています。原油の輸入依存度が高い欧州とアジアの株式は、相対的に低調となっています。 投資家が安全資産を求めたことで、米ドルは上昇しました。原油高を受けてインフレも跳ね上がりました。インフレ率が高くなったことでイールドカーブはフラット化し、弊社を含む多くの専門家が、中央銀行が何をするかについての見通しを修正しました。そして、あいにく、直近の米国雇用統計はかなり悪かったのです。 もしイランをめぐる紛争が終結し、ホルムズ海峡を通る原油の航行が再開されれば、ストーリーが元に戻る可能性は十分にあります。しかし、そうなるまでは、このモメンタムが反転したスピードの速さを考えると、おそらく当然のことながら、多くの投資家が不意を突かれ、ポジションが十分に整っていない状態にあると考えられます。 さらに、今の新しい環境では、株式、債券、さらには金でさえ、価格が同じ方向に動いてしまっているため、分散投資が難しいという課題も重なります。そうなると投資家にとって最も抵抗が少ない道筋は、エクスポージャーを減らし続けて嵐が過ぎるのを待つことかもしれません。その結果、短期的には一段の弱気市場となる可能性があります。 残念ながら、ここから数週間は、居心地の悪い展開になりそうです。ただ少なくとも、バスケットボールでは好ゲームが見られそうですが。 最後までお聴きいただきありがとうございました。今回も「市場の風を読む」Thoughts on the Market 、お楽しみいただけたでしょうか?もしよろしければ、この番組について、ご友人や同僚の皆さんにもシェアいただけますと幸いです。
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