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公式動画&関連する動画 [職場のAI:変革は既に始まっている]
弊社欧州サステナビリティ・リサーチ責任者のレイチェル・フレッチャーが、主要な産業や地域において、AIがもたらす雇用や生産性の急速な変化についてお話しします。
このエピソードを英語で聴く。 (https://mgstnly.lnk.to/2aIryARS)
トランスクリプト
「市場の風を読む」(Thoughts on the Market)へようこそ。このポッドキャストでは、最近の金融市場動向に関するモルガン・スタンレーの考察をお届けします。
本日のエピソードでは、弊社欧州サステナビリティ・リサーチ責任者、レイチェル・フレッチャーが、世界の雇用市場にAIがもたらしている変化について解説します。
このエピソードは2月20日 にロンドンにて収録されたものです。
英語でお聞きになりたい方は、概要欄に記載しているURLをクリックしてください。
AIをめぐる盛り上がりが、いつになったらデモンストレーションやニュースの段階を超えて、自分の仕事や投資、さらには日常生活に影響を及ぼすのだろうかと思ったことは、どなたでもあるでしょう。弊社の最新のグローバル・アルファワイズAI調査によれば、採用や生産性、職場で求められる技能にAIが影響を与え始めている労働市場を中心に、その転換点が訪れている可能性があります。
この調査は、米国、英国、ドイツ、日本、オーストラリアを対象に、AI導入による効果が大きいと弊社が見ている5つの業種で実施しました。具体的には、生活必需品、小売流通、不動産、運輸、ヘルスケア、機械・装置およびサービス、自動車です。
調査の結果、過去12ヵ月間で、AIの導入により11%の雇用が削減され、さらに12%のポジションが補充されていないことが分かりました。一方で、18%の新規採用も行われており、これらを差し引くと、世界全体では4%の純減となります。重要な点として、この調査は、少なくとも1年以上AIを導入してきた企業を対象にしています。実際には、調査対象企業の多くが2年以上にわたってAIを導入してきました。そのため、これはAIが雇用に与える影響としては、最も大きな下振れケースを示している可能性がありますが、それでもなお、雇用の混乱が起こり得ることを示す初期のシグナルと言えます。
欧州に目を向けると、状況は一様ではありません。英国は、雇用の純減率が8%と、最も大幅になりました。その主因は、他の調査対象国より新規採用が少なかったうえ、補充されなかったポジションが多かったことです。一方、ドイツでは、全体の平均と同水準の4%の純減になりました。英国では、何か他の要因がAIの影響を増幅している可能性があります。たとえば、より高い人件費や、若年層の失業率の高さを背景とした労働市場全般の弱さです。結局のところ、AIの影響とマクロ経済要因をはっきりと区別するのは依然として困難です。
欧州における業種別の影響を見ると、自動車業界の雇用の純減率が最も大きく、13%でした。これは、自動車業界の世界平均である10%を上回っています。これらの数字は、長引く販売低迷や、AIを活用したコスト削減を反映している可能性があります。
運輸は最も影響が小さく、純減率は3%でした。一方、他の 業種セクターは、概ね6%から7%の範囲に収まっています。欧州企業の中でも、人員削減を進めている企業の上位20%は、より積極的に採用を行っている企業をアウトパフォームしています。これは、投資家が効率性を評価していることを示唆しています。その一方で、人材派遣会社は、AIによる代替が進むことで、成長リスクに直面する可能性があります。生産性については、欧州企業はAIによって10%から11%の改善を報告しており、世界平均の11.5%や、米国の10.8%とほぼ同水準です。なお、欧州はAIのイネーブラーや導入企業に対するエクスポージャーでは米国に後れを取っているものの、導入企業および導入を支える企業は、MSCIヨーロッパ・インデックスの3分の2以上を占めています。ただし、欧州のAI導入企業の株価は、同等の米国の導入企業と比べて、大幅なディスカウントで取引されています。したがって、欧州企業にとっては、AI導入を実際の投資収益につなげ、価格決定力を維持することが極めて重要になっています。
次に、米国を見ると、世界全体の雇用は4%の純減だったのに対し、米国ではAI関連の採用により、2%の純増となりました。弊社の米国株式ストラテジストは、S&P500の利益率拡大について、2026年は40ベーシスポイント、2027年は60ベーシスポイントの上方修正を行っています。
弊社の調査において、AIを導入する目的として米国で最も多く挙げられたのは、生産性の向上、顧客対応のパーソナライズ、そしてデータ分析の迅速化です。そのほかでは、検索、コンテンツ生成、ダッシュボード、バーチャルエージェントといった利用事例が一般的でした。
明らかになりつつあるのは、AIはもはや理論上の存在ではないということです。今回の調査データは、AIが採用、生産性、そして利益率を変えつつあることを示しています。投資家が問うべきは、AIが重要かどうかではなく、その価値を誰が取り込むのかなのです。
最後までお聴きいただきありがとうございました。今回も「市場の風を読む」Thoughts on the Market 、お楽しみいただけたでしょうか?もしよろしければ、この番組について、ご友人や同僚の皆さんにもシェアいただけますと幸いです。
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